こんにちは。
らっしー&シナモン(らっしなもん)の飼い主Aです。
先日関東に住む兄から、「待ち長いって方言なの?」という質問がありびっくり。
鹿児島で生まれ育った私たち兄弟。
当たり前に使っていたので「それ標準語じゃないの?普通に使うけど」と返事をしました。
気になったので飼い主Bに尋ねてみると、「何その言葉」と言われました(´・ω・`)
ちなみに子どもの頃、母の迎えを待ちくたびれているときなんかに「ごめんごめん、待ち長かったね!」と言って迎えに来てくれていました。
待ち長いってすごく自然に使っていたので、方言だとは信じていません。
方言使いのみなさん、自分が今まで生きてきてこれが方言だったと知らなかったということありませんか?
ちなみに飼い主Bは、私の父と話していても2割くらいしか理解出来ないそうです(笑´∀`)
鹿児島弁はイントネーションに特徴がありますからね。
イントネーションについては、私の大好きな動画をご紹介します。
「へ」
これは結構有名ですよね(たぶん)
鹿児島弁には3つの「へ」があると聞いたことがある方いませんか?
まずは、オナラですね。屁です、屁。
そして、灰。
最後に、ハエ。
知ってました?
へをひった▶オナラをした
へが降っちょらい▶灰が降っている
へが飛んじょっど▶ハエが飛んでるよ
ちなみに「ハエたたき」ってあるじゃないですか?
ハエたたきは、鹿児島弁で「へっぼ」「へっぼう」と言います。
へ(ハエ)を叩く棒から来たんでしょうね、たぶん。
「へ」のたった一文字ですが、鹿児島育ちであれば前後の文脈からどの「へ」を表しているのか読み取れます。
ちなみに鹿児島では火山灰を出すためのゴミの日もあります。
そして、火山灰を売り物にしようとする企業までありますね(笑´∀`)
「びんた」
ビンタって引っぱたくビンタだけじゃないんです。
鹿児島弁の「びんた」には「頭」という意味があります。
びんたがいて▶頭が痛い
ちびんた▶片頭痛
びんてきた▶とても頭にきた(びんたの活用形びんてw)
私の母も片頭痛持ちで私が子どもの頃は特に症状がひどくて「今日はちびんたじゃ。」と寝込んでいました。
「だからよ」「だから」
私が鹿児島弁だと知らなかった「だからよ」「だから」「だからだから!」
目上の人には「だからですよ」と敬語混じり。
これ、シンプルに同意とか同調することを表現しているんです。
本当に通じなくてびっくりしました。
同意したつもりで「だから!」と言ったら、相手は「・・・」
なんで沈黙なんだろう?と思って尋ねたら、「だから!って言うから続きがあるかと思うじゃん」と言われました(´・ω・`)
えーーーーー
じゃあ鹿児島以外の人は相手に同調するときなんて言うんだろう・・・?
鹿児島弁だと知らなかったから衝撃的でした。
だからよと私もそう思うは同義なんですよー(´・ω・`)
「ですです」「だよだよ」
これめっちゃ笑われてきたんですよね。
ただの「そうです」と「そうだよ」という同意の意味なんですが。
目上の方に質問されたときに「そうです」という意味で「ですです」と言います。
友達の間柄であれば、「だよだよ」と答えますね。
社会人になって、福岡進出を果たしたのですが、ものすごく不思議そうにされました。
これは本当に抜けなくて、いまだに使ってしまいますね。
これで「あんた鹿児島か?」と聞かれたこともあります。
「ぎをゆな!」
何語ですか?って感じですよね。
「ぎをゆな!」「ぎをゆうな!」とも言います。
漢字で書くならば「議を言うな」と書くようですね。
生意気を言うな、屁理屈を言うな、口答えをするなという意味になります。
子どもの頃はよく親に「ぎをゆな!」と怒られてました。
「わっぜ」「わっぜか」「わっせ」
これも福岡に出てきて方言を直すときに苦戦しました。
「とても」という意味なのですが、「今日わっせ忙しかったがよ~」と言うと笑われるんですよね。
語尾の「がよ」も笑われるんですけどね。
「わっせ」のヘビーユーザーだったため、「めっちゃ」と言えるようになるまでにかなり時間がかかりました。
「めっちゃ」「めちゃめちゃ」「めちゃくちゃ」を今では使いこなせるようになりました。
鹿児島に行くと飲食店では「わっぜか丼」なんて名前のメニューもあります。
「いっちゃ」「いっちゃべ」
これはもう矯正のしようがない言葉なので、諦めました。
今も使っています。
水が飛んできたり、雨が降ってきて濡れて冷たいときなど、とっさの一言が「いっちゃ」です。
おじいさん、おばあさんは、そこからさらに「いした」と言う方が多いですね。
咄嗟のときだから「冷たっ」とか脳内変換ができません・・・
誰にも指摘されなくないけど、毎回必ず「なんて言った?」と聞かれるのでね。
何回も聞かれてきたので、もうそっとしておいて欲しいですね。
「ぐらし」「ぐらしい」「ぐらしか」
「こんな寒い中待たせてぐらしかったね」という感じで使います。
「可哀想だ」「むごい」という意味です。
「業らしい(ごうらしい)」からの転義、転訛だそうです。
むしろ業らしいという言葉を知りませんけどね。
「やっとかっと」
キットカットみたいですね(どうでもよい)
「やっと」という意味なんですけれど、なぜか「かっと」がくっついています。
私的には「やっと」より「やっとかっと」の方が苦労して何かを成し遂げたような感覚があります。
新人の頃は仕事終わりに疲れ果てて「今やっとかっと仕事が終わって帰りかただがよ」と実家に電話していました。
「○○しかた」という表現もこちらではしないので、これも鹿児島弁かもしれませんね。
そう思うと知らずに生きてきたけど、兄が尋ねてきた「待ち長い」も鹿児島弁なのかもしれません。
私の気まぐれ鹿児島弁講座にお付き合いいただきありがとうございました。
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