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【本当に大切なものは目に見えない】腑に落ちた星の王子さまの言葉。

雑記

こんにちは。

らっしー&シナモン(らっしなもん)の飼い主Aです。

12月に入ったと思ったらもう10日ですね。

今年は1年が例年よりとっても早かったような気がします。

中学生の頃の担任の先生が、「20歳過ぎると1年が早いんだから、あなたたちにもいつかわかるときがくる」と言っていたのを思い出します。

30歳を過ぎるとさらに加速することも知りました。

そうこうしていると、もう今年が終わりますね。

寒くなったので、ブランケットを4枚洗濯しました。

4枚あるから余るだろうと思っていましたが、彼らの取り合いはなかなか激しい。

真っ白、青のチェック、迷彩柄、リラックマの4種類。

シナモンが興味を持った青いチェック柄のブランケットには、らっしーが飛びつくし、らっしーが気に入った真っ白のブランケットにはシナモンが食いつきます。

激しくブンブン振り回して、せっかく掃除したのに埃まみれ&毛まみれです。

本当に欲しいのはどのブランケットなんだろう・・・

ここでふと思い出しました。

本当に大切なものは、目に見えないんだよ』という言葉。

星の王子さまに出てくる言葉ですね。

私は子どもの頃は活字が嫌いで、読書なんて全然しない人間だったのですが、看護師になってからというもの、休日はカフェで読書をするのが趣味になりました。

本屋が大好きで、一度本屋に行くと2~3時間は本を探していました。

人間の価値観って、意外とあっさり変わったりしますね。

本は好きなのですが、一度読んだら二度と読み返すことはしません。

そんな私が、唯一何度も繰り返して読んだのが、星の王子さまという本です。

毎回読んでは、わかったような気持ちになっていたのですが、齢35にして、ようやく本当の意味で解釈したような気がします。

私が今まで大切にしていたのは、社会人としての信頼とか忍耐強さとか世間からの賞賛とかだったような気がします。

大きな組織に属していること、その何百人といる看護師のなかでもたった2人しかいない分野の認定看護師だということ、だからこそ発言力や説得力があるということを自分の強みのように思ってきました。

なんとも虚しいことですけれど、気づいちゃったので書いてみます。

結局のところ、自分自身というより、自分の付属品となる肩書きとかに価値を見出していたような感じです。

ということは、私自身も周りの肩書きを見て判断していただろうと思います。

昨日、父と電話したときに「夜勤はきつい」という話をしたら「それは仕事だから仕方ない」と父は即答でした(´・ω・`)

父も『一人娘』としてではなく、『看護師をしている娘』という見方で私を見ているんでしょう。

私は仕事を休み始めた頃に、患者さんのためにもならないし、病院の経営にも貢献できない、看護の質の向上にも絡めない自分に、存在している意味はあるのだろうかという疑問を持っていました。

私自身が本当に大切にしたかったのは、看護師の私だったのでしょうか。

看護師をしていなければ、私には存在する価値はないのでしょうか。

でも、それって誰が決めることなんでしょうね。

看護師として機能していない自分に価値がないとなれば、私は一日も早く看護師として復帰しなければならなかったんだと思います。

でも、そうはしなかった。

そうできなかった。

私が、私自身を大切にしようと思えたからです。

職業とか肩書きとか信頼とか強さとか、そんな飾りをすべて排除して私の人生を見直したとき、言葉で表すことができない私自身を見つめ直したとき、ようやく自分の感情がわかるようになりました。

こころってどこにあるかもわからないし、目にも見えないものだから、やっぱりそれを感じとれるのは自分自身だから。自分だけは自分の気持ちとか感情を大切にしないといけないんだって思います。

流産がきっかけで仕事に行けなくなったとき、周りから「あの人(同僚)は子どもを産めたのに、流産しちゃって可哀想。働き過ぎじゃない?」って思われたくなかった。

流産して傷ついて可哀想な人というカテゴリーに入れられたくなかった。

誰より必死で仕事を頑張ってきたと胸を張って言える13年間を過ごしてきたから。

仕事のしすぎで女性としての人生を棒に振ったと思われたくなかった。

ただ、子どもを失って悲しいとかつらいとかいう感情だけじゃなくて、自分が誰かにこう思われたくないという核になる気持ちを持っていたことに、今改めて気づかされました。

プライドとか自尊心とかそういった類いの気持ちも私は大切にしていたんだなって気づきました。

自分がどういう人間で、どういう感情で作り上げられているのかをここまでじっくり考えた経験はありません。

やっぱり、本当に大切なことって目に見えませんよね。

究極に全部を取っ払ったときに、ようやく感じ取れるものってあるんだなと思います。

犬のブランケット争奪戦から、こんな思想まで飛べちゃうくらいには、いろんなことを考えられるように元気になりました(笑´∀`)

らっしなもん。

ときには休戦の時間も挟みます。

らっしーがトイレに行っている間、もうブランケットで争っていたことなんて忘れたかのように私のそばにやってきたシナモン(←完全に暇つぶしでしょ)

ほしいのはブランケットじゃなくて、らっしーとの戯れの時間だったんでしょうね。

表面に見えているものがすべてだとは思えません。

シナモンにとっては、ブランケットがどうしても譲れないんじゃなくて、らっしーとの時間がかけがえのないものなんです。

そして、こんなに優しい時間が流れている世界が、愛しくてたまらないなと思いました。

ちなみに飼い主Bは、お昼にパスタを作ってくれたあと、また寝ました(笑´∀`)

過酷な労働をありがとう。

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この記事を書いた人

性別:女性
年齢:30歳代
職業:緩和ケア認定看護師
急性期病院勤務14年目のカレーオタク看護師です。激務で常にストレスを抱えていた私に夫がプレゼントしてくれた愛犬(シェルティ&キャバリア)と暮らしています。流産を経験して働き方を見直し、今はゆとりある生活を意識しています。愛犬との日々&看護師ネタ&流産&カレーに関する記事をメインに綴っていこうと思います!
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