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愛犬との日々に緩和ケア認定看護師の私が思うこと

看護師のお仕事

こんにちは。

らっしー&シナモン(らっしなもん)の飼い主Aです。

【らっしー】と出会って1年が過ぎ、【シナモン】と出会ってそろそろ8ヶ月になります。

寒くなってきたからか、シニア犬の動画を見たからか、少しセンチメンタルになっています。

いつかこの子たちともお別れする日がくるんだなと思うと、まだ先のことだと思いつつ寂しい気持ちになりますね。

ペットと暮らしている皆さんも、同じように感じられることと思います。

ずっと一緒にいたいですよね。

寝ている【シナモン】をそばで見守っている【らっしー】は、本当に優しいお兄ちゃんです。

私のお話になりますが、私は今年、看護師として14年目に突入しました。

『緩和ケア認定看護師』になってからは6年目になります。

私が看護師になった理由は、ずばり、『1人でも生きていく経済力を得るため』でした。

実の母親に「いつか結婚できたとしても、あんたは離婚しそうだから、何か手に職があった方がいい」と思春期の頃に言われました(←やばい親)

結果、一度しっかり離婚も経験しているので、親の言うことはあながち間違っていませんね(・・)

そんな親から離れたい気持ち100%で、就職先を県外に選び、採用通知を受けてから両親に報告ました。

物凄く怒られましたね。

あの親あって、この子あり。だと思います。

そんなこんなで、就職して14年目を迎えたわけですが、だらだらしていれば、正直いつまでも働き続けられる仕事だとは思います。

新人看護師の頃から、基本的に『がん看護』メインの部署だったため、これ以上の積極的治療を受けられなくなった患者さんを看取ることも多々あります。

亡くなる患者さんには、それぞれの歴史があって、最期を共に過ごす家族も、息を引き取る瞬間もそれぞれでした。

誰かが亡くなるということに慣れることはなくて、もちろん人の死に慣れる自分にもなりたくなくて、患者さんの長い人生の最期のひとときに側にいさせていただいていることって、本当に奇跡だし、有難いことだと思っています。

看護師6年目になって、亡くなる患者さんを看取ったり、緩和ケア病棟へ転院する姿を見送ることが多くなって、自分の今後の働き方に悩むようになりました。

せっかく看護師になったのに、患者さんの『命を救う』どころか、『命の終わりを見届ける』自分にモヤモヤしていました。

そんなときに『緩和ケア』の研修に参加して、自分の看護観がまったく違うものになりました。

医療には限界があって、悲しいけれど、『救えない命』はたしかにあります。

その現実がつらいのですが、看護師には、命は救えなくても『心を救う』ことができるんじゃないか?とはっとさせられました。

そこから私は緩和ケアオタクになったわけです。

いつも足下に寄り添ってくれている【らっしー】

認定看護師なるためには、実務経験が5年以上あることと、その分野での実務経験がそのうち3年以上あることが必須です。

認定看護師には、いくつか専門分野があります。

私は『緩和ケア分野』の認定看護師になろうと思った時点で、看護師6年目でずっと緩和ケアに関わるがん看護をしてきたので、あとは病院からの推薦があれば受験資格getとなります。

病院の推薦はすぐ貰えたので、そのあとは認定看護師教育センターの入学試験→合格→半年間の研修→卒業試験→卒業→認定看護師審査という流れでした。

入学金や学費などの費用は、職場が負担してくれたので、認定看護師になったら5年間は病院を辞められないという軟禁状態にはなりましたが。

気づけば私のクッションや椅子の上で寝ている【シナモン】

認定看護師審査に合格してからは、それまで以上に忙しく働いてきました。

緩和ケアって、本当に奥が深いし、2人に1人ががんになる今の時代、とても重要な分野だと思います。

私は、ご家族の後悔が少ない看取りの支援がしたくて、特に力を入れています。

中には、身寄りがなく、たった1人で旅立つ患者さんもいます。

人それぞれ感じ方はあると思いますが、私はそれがとても寂しいことのように思ってしまうことがありました。

家族がいないって、つらい。

だけれども、その人生を選んで生き抜いた方の最期なので、どうか苦しまないでほしい。

たとえ、家族がいたとしても、最期のひと息になるかもしれない呼吸を精一杯繰り返して、死に向かって生きているときに「逝かないで!!頑張って!!」と家族に泣かれるのも、たぶん、きっとつらい。

そんなときに私は、「人間の機能で最期まで残るのは聴力だと言われています。頑張って生きている姿を、私は十分見せていただきましたよ。いま、伝えたいことはありませんか?最期は感謝の言葉で見送って差し上げませんか?」と声をかけてきました。

看取りの場面って、本当に悲しいしつらいです。

だけど、大切な人を自分の悲しい気持ちだけで送り出すようなことは、私ならしたくないです。

こういうたくさんの緩和ケアの経験が、今の私の思考に影響しているんですよね。

自分が死ぬときや、大切な人を看取るときのことを考える時間が、一般の方より多いだろうと思います。

こんな私だから、いつか必ず迎える【らっしなもん】とのお別れについても、ときどき考えてしまいます。

【らっしなもん】と暮らしはじめて、毎日が楽しくて幸せで、穏やかな時間を過ごしています。

人と人との関わりだけでは、絶対に味わえなかった気持ちをたくさん感じさせてもらっています。

こんなに私のことをじっと見守ってそばにいてくれる存在、他にはありません。

お世話が大変なときも、もちろんありますが、可愛くて愛おしくて、大切でたまりません♡

【らっしなもん】を看取るのは、絶対に私。

「ありがとう」とか「頑張ったね」とか「生まれ変わったらまた会おうね」と言って送り出してあげるのが、私の目標です。

いつか、その日を迎えたときに、大切に大切に暮らしてきたという自信の積み重ねが、きっと大切なんだろうなと思います。

だからこそ、最期のときばかりを考えるのではなく、この子たちが毎日健やかに、楽しく、なるべく寂しい思いをしないように暮らしていける環境を整えてあげたいとも思っています。

毎朝、「おはよう」と全力ジャンプで挨拶してくれる【らっしなもん】の姿に、なんだか今日は朝からジーンときました。

【らっしなもん】と出会ってから、私は価値観がずいぶんと変わって、仕事ばかりの日々が今となっては考えられません。

【らっしー】の愛情をたっぷり受けて眠る【シナモン】

生きていくためにはお金は大切。ですが、わんこファーストな暮らしができるように、今までのように無理をして働くのは控えよう、と思うようになりました。

【らっしなもん】のためにも、まずは自分を大切に。

看護師はほどほどに!

たくさんの患者さんやご家族との出会いで養われたこの価値観のおかげで、今日も【らっしなもん】との日々を大切に過ごせています。

今日も優しい休日をありがとう。らっしなもん。

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