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亡き祖母の誕生日|人に愛される人間力

雑記

おはようございます。

らっしー&シナモン(らっしなもん)の飼い主Aです。

今日 3月1日は亡くなった祖母の誕生日です。

私の祖母

命日はいつだったか覚えていませんが、誕生日だけは忘れないものですね。

祖母はとにかくユーモアのある人で、いつも豪快に笑う人でした。

私が幼稚園児の頃、祖母が私にタバコの煙を吹きかけて爆笑していたのを思い出しますね(←あかんやつ)

祖父は60代前半で亡くなったのですが、祖母はそのあとも「人の厄介にはなりたくない」と言って山奥の自宅で10年以上も一人暮らしを貫きました。

祖母の自宅は本当にトトロが出そうなくらいの山奥でした。

鹿児島の山奥って、都会で暮らす方には絶対に想像できないくらいの山奥です。

カーナビでは祖母の自宅はただの山として表示されますし、ナビでも道路が途中で途絶えます。

舗装もされていないような道路でしたし、途中で採石場もあるのでダンプカーに遭遇することがある程度で、ほとんど誰も通らないようなところでした。

ちなみに母は、そんな山から徒歩で片道2時間ほどかけて通学していたそうです。

そんな山奥でしたし、車の運転もできなかったのでバイクで山を下って買い出しに出かけていました。

若いカップルの見守り

祖母は本当に強い人で、山奥で一人暮らしを10年以上続けました。

犬を飼っていましたが、犬も先立ってしまってからは特に寂しかったのではないでしょうか。

でも毎朝自分でご飯を炊いて味噌汁を作り、畑仕事をして、テレビを観て過ごしていましたが、亡くなるまで歯は一本も抜けていなかったし、認知症もありませんでした。

趣味はと言うとパチンコでしたね。

パチンコに行くにも山を30分ほどかけて下っていました。

ある日、パチンコに行った帰りにバイクでバランスを崩して転倒したことがあります。

そのときたまたま後ろを走行していた自動車の若いカップルが停車して、倒れた祖母を助けてくれたようです。

病院には絶対に行かないと頑なだった祖母を見かねて、自動車を運転していた彼氏さんが祖母のバイクに乗り、祖母は彼女さんが運転する車の助手席に乗せてもらい山奥まで送ってもらったことがあります。

このエピソード、ただそれだけで心温まるなぁと思ったのですが、続きがあって・・・

その翌日、転倒して足を痛めていたようで祖母は結局動けなくなってしまいました。

母が病院に連れて行って治療を受けることになったのですよね。

数日後に自宅に戻ると、玄関には食料品が入った買い物袋が置いてあったそうです。

あの転倒事故のあと、祖母を自宅まで送り届けてくれたカップルが祖母が怪我をして困っていないのか心配して尋ねてきてくれていたんですね。

「心配して遊びに来たよ」というお手紙も添えてあったんだとか。

当時、私はまだ学生でしたが、このカップルのように思いやりのある行動ができる人になりたいなと子どもながらに思いました。

タクシーのおじちゃんの見守り

祖母はバイクでの転倒事故を2回ほど経験していて、家族からはバイクを禁じられてしまいました。

でも山奥に一人で交流がないことは寂しかったでしょう。

グラウンドゴルフとパチンコ以外にすることもなく、出かけるときはタクシーを利用するようになりました。

タクシーの運転手さんも「こんな山奥に一人で住んでいて大変だな」と思っていたようです。

祖母は縁を大事にしていましたし、「タクシーに乗るなら○○タクシーの△△さんに頼む」と決めて利用していました。

タクシーの運転手さんと携帯電話の番号を交換していて、かなり助けてもらっていました。

タクシーの運転手さんは、祖母の外出が少なく感じたときにはプライベートで電話をくれていました。

「おばあちゃん!元気にしてるね?病気でもしていない?最近出かけていないから心配していたところだった」と。

赤の他人だというのに純粋に心配してくれていたし、祖母の外出の予定がないときにも顔を見に山奥まで来てくれていました。

祖母とは親子ほど年が離れていただろうタクシーの運転手さんですが、ただのお客さんではなく祖母を人として大切にしてくれていたのがわかります。

長男の嫁

祖母の山奥での暮らしはとても楽な物ではありませんでした。

安全のためとはいえバイクを取り上げられ、自由を手放してしまったのですから。

私も自動車免許をとってからは、週末は母に車を借りて祖母の自宅まで迎えに行ってパチンコに付き合っていました。

日用品や食料品は母や叔母が月に何度か買い物に連れて行っていました。

叔母は祖母にとっては長男の嫁だったのですが、この二人はとにかく仲が良かったです。

私は嫁姑問題と言う言葉を聞く度にこの二人を思います。

二人でランチによく出かけていましたし、友人のような付き合いをしていました。

嫁姑問題ってなんですか?って感じでした。

叔母がとにかくすごいんですよね。

叔母は看護師をしていてとにかく忙しかったのに、暇があれば私をランチに誘ってくれていました。

叔母と私が二人で出かけることもよくありましたし、祖母と叔母と私の3人で出かけることもありました。

叔母が言うには、「私は買い出しに連れて行ったり食事に連れて行ったりはできるけど、パチンコがわからない。だからあなたがおばあちゃんをパチンコに連れて行ってくれるから助かっているの。」だそうです。

私はルールもよくわからないけれど1円パチンコならリスクが少ないので遊び程度に付き合っていました(←祖母がパチンコの貯玉くれてた)

叔母は祖母の趣味を大事にしながら、その趣味を楽しめるように私が付き合っていることにまで感謝してくれていました。

長男の嫁に恵まれたもんですよね、祖母は。

祖母は本当に人を味方につけるのが上手だったというか、嫌なことをほとんど言わない人でした。

豪快に笑うし、とにかく冗談ばかりっていたし、高田純次の女性版のような人でした。

だからこそ人に愛されていたし、心配されていたんだと思います。

こういう祖母風生き方って、しようと思ってできることではありませんよね。

私は近くで見てきたのですが、どうやったらこんなに人を集める力を手に入れられるのかわかりません。

祖母が亡くなったとき、全然覚えていないような人たちがたくさん集まってくれました。

祖母が亡くなったとき、私は仕事中に連絡を受けましたが忌引きももらえませんでした。

あれから7年近く経つのかな。

祖母の命日は覚えていない私ですが、誕生日だけは忘れられません。

3月1日という日は、私にとっては特別な日です。

らっしなもんの休日

らっしーの真剣な表情。

食べ物に集中しています🤣

シナモンはすぐにうとうと眠くなる生き物。

場所を変えては寝ています笑

今日は飼い主Bのボーナス支給日です\(^o^)/

お寿司か焼肉に連れて行ってもらいます。

らっしなもんにもご褒美があるかしら♡

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この記事を書いた人

性別:女性
年齢:30歳代
職業:緩和ケア認定看護師
急性期病院勤務14年目のカレーオタク看護師です。激務で常にストレスを抱えていた私に夫がプレゼントしてくれた愛犬(シェルティ&キャバリア)と暮らしています。流産を経験して働き方を見直し、今はゆとりある生活を意識しています。愛犬との日々&看護師ネタ&流産&カレーに関する記事をメインに綴っていこうと思います!
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